少女ab

気まぐれオタクのブログ

悲しい話

今回は面白おかしいオタク話ではありません。あっ少しだけオタク要素も入れておきます。(どっち?)

 

滝口幸広が亡くなった。滝口幸広をよく知らないという人でも、テニミュの有名な空耳・大石の照り鶏の大石バリーだよと言えばわかる人もいるのでは。あとハマイン。

亡くなった人のことを、あの人ああだったよね、あの時こうだったね、と過去形で思い出を語るのは好きではない。その人が現在に存在しないことを受け止めたくないからだ。別にスコール・レオンハートの受け売りではない。でも、ちょっとだけ、話す。

私はテニミュをまあまあ追っていた時期があり、テニミュに出演した俳優の中で一番グッときたのが滝口幸広だった。私が中3だか高1だかの時に、彼はニコニコの公式生放送によく出ていて、それを欠かさず観ていた。プレミアム会員限定の放送を見るために課金していた。当時は芸人俳優なんて呼ばれて茶化されていたけど、近頃はどうだったんだろうか。私は飽きるのも早いし、高2になる頃には部活に入ったり彼氏ができたりして忙しくなり観なくなっていたが、間違いなく男性俳優の中で一番好きになった存在だった。もともと滝口幸広よりも先に、オイヨイヨこと武田航平が好きで、それでPureBOYSのことは知っていたのだが、武田航平に気を取られすぎて全く滝口幸広のかっこよさに気づかないという愚か者の極みみたいな時期もあった。懐かしい。

 

心不全というのは突然くるもので、実は約2年ほど前に大好きな祖母が亡くなっていたのだが、祖母の死因も心不全だった。朝、祖母はほかに誰もいない家で、ひとり心不全を起こし亡くなった。祖母の家に駆けつけて様子を確かめると、口をあんぐり開けていて、右手がテレビのリモコンを持ったまま胸のあたりに置かれていた。祖母はもともと心臓が悪く、手術もしていたくらいなので、心不全で亡くなることはまあ不自然でもなく、いつ死んでもおかしくないという感じでもあった。本人も「アタシはもういつ死んでもいいし、いつ死んでもおかしくないわよ」と笑っていた。でも、突然であった。亡くなる前日も父が普通に電話でやり取りしていたのだ。

もうひとつ、約1年前には、15年飼った猫が亡くなってしまった。猫も突然体調が悪くなり、一時は回復の兆しが見えたものの、結局ダメだった。体調が悪くなってから亡くなるまで、たぶん2週間もない。最期の2日くらいはてんかん発作を起こして、それを見るのが辛かった。私のスマートフォンには、その様子を医者に見せるために撮った動画がまだ残っている。二度と見たくないのに消すことができない。猫の匂いはもう忘れた。私の部屋で何度も粗相や嘔吐をしたのに、その匂いももう消えた。

 

大好きな存在の突然の死が最近多すぎて、その度に辛くなる。気持ちを落ち着かせるのが大変だ。長く生きれば生きるほど、別れの機会は増えていくことはわかっているが、それらがみな、突然だとさすがに堪える。でも、そのことを考えなければ意外と普通に過ごせたりするものだから、その点は自分の薄情さに感謝しないといけないなと思う。

 

心不全を起こして、苦しかっただろう、その時ひとりだったのか、怖かっただろうに、こんなこと考えて悲しくなっても何の意味もないけどやめられない。一番に思うのは未だに信じられない気持ちでいっぱいだということ。どうしてと、誰も何も悪くないだけに、気持ちのぶつけどころもなくて、有名な人の死でこんなにショックだったのは、これが初めてだ。この数日間、「本当に死んじゃったのかな」と何度も何度も思った。たぶん、まだしばらくはそう思うことがあるだろう。

 

ちなみに滝口幸広のいた三代目青学の公演は関東大会の六角戦と立海戦で、個人的にどちらもオススメなので気になる方は見てほしいと思う。初代六角はいいぞ。最初に述べた大石の照り鶏こと『大石のテリトリー』という歌は、曲調や歌詞からして絶対コレ黄金ペア勝つじゃんって感じなのだが、これがびっくり、黄金ペアは普通に負ける。展開知らない人が見たら「ハッ?」ってなること間違いなし。不二が「よく間に合ったね^^」とか言うけど間に合ってねーだろおせぇよと突っ込んでしまう、そんな試合展開なので、皆さん是非見てください。黄金ペアは稼動率低いし勝率も低いし、手塚もそんな感じで、テニスの王子様では強すぎると試練が課されがちだよな。

 

ていうかもうこの記事の終わらせ方がわからない。

最後に一言言うなら何だろうか。やっぱり「あんたすげーよ!」?これで閉じるしかないじゃん。

タッキー、ゆっくり休んで。あんたすげーよ!

 

 

 

19.11.2019